減塩などの健康にこだわるおつまみブランドを展開する㈱合食(砂川雄一社長)は、弘前大学と、果肉まで赤い青森県産りんご「紅の夢」を使ったドライフルーツの商品化に成功した。
「紅の夢」は、弘前大学が育成し2010年に品種登録した果肉まで赤いりんごの第1号。普通のりんごは果肉が黄色だが、紅の夢は果肉に抗酸化作用を持つ赤色色素「アントシアニン」が豊富に含まれているため、果肉が鮮やかな赤色を呈するのが特徴。一方で、ドライフルーツにするとこの色素は日にちの経過とともに退色するため、赤い果肉の美しさを保持する技術開発を目的とした共同研究を2017年から開始した。
共同研究では、保存試験や色素成分などの研究を進め、大学では色素成分の変化に関する分析と解析、㈱合食ではその結果に基づいた各種試作と保存試験、と役割を分担。特に、色素成分の化学物質から退色防止の要素を複数組み合わせ、更に方法を絞り込んで検討を進めた結果、早期に色素成分の退色防止技術を確立することができたという。
ドライフルーツは『青森県産3種のドライアップルアソート』の商品名で、「紅の夢」をはじめ、「ふじ」「紅玉」の青森県産りんご3種類のドライアップルを商品化した。無香料、無着色。4個包装×3品種。販売価格2160円(税込)。