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「オキサゾスルフィル」含有の水稲育苗箱施用剤等の農薬登録取得=住友化学

2021年6月15日

 住友化学㈱は、新規有効成分オキサゾスルフィルを含有する同社の水稲育苗箱施用剤「アレス箱粒剤」および混合剤「スタウトアレス箱粒剤」と、「稲名人箱粒剤」(協友アグリ㈱)、「ブーンアレス箱粒剤」(クミアイ化学工業㈱)が農薬登録を取得したと発表した。

 オキサゾスルフィルは、住友化学独自発明の、既存殺虫剤とは異なる骨格をもつ新規原体。1成分で水稲の主要害虫(コウチュウ目害虫、ウンカ類、チョウ目害虫、イナゴ類等)に効果を示す広スペクトラムな特長をもち、近年問題化しているウンカ類やイネドロオイムシ等の薬剤抵抗性害虫にも有効性を示す。同社によれば、安定した防除効果が期待できると同時に、環境保全型農業において使用可能な農薬成分数が制限される場面でも生産者に貢献できる製品で、今後、上市準備を進め、2022年に日本国内での製品販売を予定している。

 住友化学では「当社の農薬事業は、常に環境負荷の低減に留意し、農作物の安定生産と、世界の人口増加に対応した食糧増産の要請に応えるべく、食の安全と安心を守ることに取り組んでいる。今後も、既存剤に加えてオキサゾスルフィルを含めた新たなパイプラインの開発によって製品ラインアップを拡充し、農業生産者のニーズに応じたソリューションの提供を一層推進していきたい」とコメントしている。

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