㈱笑農和(富山県滑川市、下村豪徳代表)は、水稲農家向けスマート水田サービス「paditch(パディッチ)」の新シリーズとして、水害対策の「田んぼダム」に対応した自動制御排水装置「paditch drain 01(パディッチドレインゼロワン)」の販売を開始した。
「田んぼダム」は、地域防災の取組の1つで、大雨時の洪水被害を軽減するため、水田が水を貯める機能を利用して雨水を貯めて、排水路や河川への流出を抑制する方法。従来の「田んぼダム」の仕組みでは、人が水田を確認する必要があるため2次災害になる恐れがあることから、「paditch」で培った「スマホでの遠隔操作および自動制御」の技術を活かし、「田んぼダム」を遠隔で制御する「paditch drain01」を製品化した。
paditchシリーズには、開水路向け自動水門paditch gate02+(パディッチゲートゼロツープラス)、パイプライン向け自動給水弁paditch valve01(パディッチバルブゼロワン)があるが、今回排水専用の新製品としてpaditch drain01を追加した。
同商品では、①パソコンやスマートフォン、タブレットを使用して遠隔で排水指示、②タイマー設定をして排水管の自動制御、③0~20㎝の高さで排水を制御、が可能。電源には乾電池を用いる。かんたんに「田んぼダム」を遠隔制御することが可能になることで、豪雨時、現場に確認に向かう必要がなくなり、危険回避になる。本体価格は22万円(税込)。