矢崎エナジーシステム(株)は、LPガス業界の更なる自動検針・集中監視の普及拡大に向け、低消費電力で広域の無線通信を行う「LPWA」の一つである、低容量、低消費電力、低コストを実現した、IoT機器向けのLTE通信規格「LTE Cat.M1」方式を用いた無線機『YSC-US、YSC-NS』と無線機一体型ガスメータを発売、同無線機を用いた自動検針・集中監視サービスを今月10日から開始した。無線機と無線機一体型ガスメータは、ソフトバンク(株)のLTE通信ネットワークを活用した。
同社では製品の主な特長について、(1)900MHzと2・1GHzに対応し、電波環境に適した周波数を自動選択することで広い通信エリアと、より安定した通信を実現。Uバスエア(920MHz帯を利用した超低消費電力で、マルチホップ機能〔端末自身が中継器の役割も果たすことで、長距離通信を可能にする技術〕が可能な無線通信方式)により、マンションのメータボックス内等の電波が届きにくい場所でも、ガスメータの情報を確実に取得でき、検針業務等を効率化できる、(2)IoT機器等の消費電力を抑えて、長時間の利用を可能にする技術(=eDRX)を採用することで超低消費電力化を実現し、「毎日検針」した場合でも、電池での10年連続稼働が可能、(3)無線機一体型メータは配線工事が不要のため、設置作業の時間を短縮できる、等としている。