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再エネ事業資金へ初のグリーンボンド発行=JA三井リース

2021年3月8日

 JA三井リース㈱(東京・中央区、古谷周三代表取締役社長執行役員)は5日、再生可能エネルギー事業に充てる資金を調達する初のグリーンボンド(第18回無担保社債)の発行内容を発表した。社債の発行額は100億円で、各社債の金額は1億円。

 今回発行するグリーンボンドは、同社が保有している既往の太陽光および風力発電設備資金のために発行したコマーシャル・ペーパーの償還資金、及び同社が建設中の太陽光および風力発電設備の設備投資資金を使途とするもの。①太陽光発電、②風力発電、③バイオマス発電、④地熱発電、のいずれかの再生可能エネルギー発電事業に係る発電設備の購入、開発、建設、運営等に充てる。

 利率は年0・160%で、償還期限は2026年3月12日の5年債。満期一括償還を行う。㈱日本格付研究所(JCR)は、資金使途と管理・運営・透明性からJCRグリーンボンド・フレームワーク評価を最上位のGreen1(F)とした。引受会社は、SMBC日興証券㈱、みずほ証券㈱、野村證券㈱、岡三証券㈱の4社。尚、現時点で投資を表明している投資家は、以下のとおり。

▼㈱愛知銀行、▼JAあいち知多、▼アセットマネジメントOne㈱、▼おかやま信用金庫、▼学校法人香川栄養学園、▼㈱高知銀行、▼大同火災海上保険㈱、▼トーア再保険㈱、▼東京海上アセットマネジメント㈱、▼東京海上日動火災保険㈱、▼ニッセイアセットマネジメント㈱、▼飯能信用金庫、▼JA三重信連、▼三井住友DSアセットマネジメント㈱、▼三井住友トラスト・アセットマネジメント㈱、▼三菱UFJ国際投信㈱、▼三菱UFJ信託銀行㈱、▼明治安田アセットマネジメント㈱

 JA三井リースは「中期経営計画にて『再生可能エネルギーや自家消費型エネルギー関連ビジネスの加速』を重点施策に掲げている。今般のグリーンボンドの発行により、資金調達手段の多様化を進めるとともに、再生可能エネルギーの普及支援を通じて気候変動問題に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献する」とコメントしている。

<B<グリーンボンドとは、企業等がグリーンプロジェクト(再生可能エネルギー事業、省エネ構築物の建設・改修、環境汚染の防止・管理など環境改善効果がある事業)に要する資金を調達するために発行する債券。

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