日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

多収のウルチ性六条裸麦品種「ハルアカネ」を育成=農研機構

2021年1月26日

 農研機構は、多収のウルチ性六条裸麦品種「ハルアカネ」を育成した。「イチバンボシ」「トヨノカゼ」より約2割多収で、精麦白度が高く高品質であることから、収益性の向上が見込まれるという。

 「ハルアカネ」は、▼出穂期は「イチバンボシ」と同程度で、成熟期は1日早い早生種、▼「イチバンボシ」より稈長はやや長く、穂数は同程度~やや少なく、穂長が1cm程度長く、耐倒伏性は「イチバンボシ」「トヨノカゼ」並~以上、▼育成地における平均収量(子実重)は「イチバンボシ」「トヨノカゼ」より約2割多収、▼オオムギ縞萎縮病に強く、穂発芽性は〝難〟だが、うどんこ病・赤かび病抵抗性は〝中〟と強くはないので、適期防除を行う必要がある、▼関東以西の温暖地での栽培に適している、などの特徴があるという。

 農研機構によれば、「ハルアカネ」は、大分県で「トヨノカゼ」の後継品種として2020年12月に奨励品種(認定品種)に採用、24年産で全面転換し、約750haに作付拡大することが計画されている。

keyboard_arrow_left トップへ戻る