農林中金福島支店は相馬地方森林組合と連携して被災地復興に向け、相馬市に木製品を贈呈した。
農林中金と森林組合系統は地域社会への貢献を目的に、地域材を活用した木育活動や木製品の寄贈に取り組み、「森林と国産材利用の大切さ」「森林組合系統と農林中央金庫の社会的役割」を広く発信しており、この一環として取り組んだもの。県産材を用いて製作された木製ベンチ12基を寄贈した。ベンチは16日に開園する「尾浜こども公園」内の「尾浜交流館」に設置される。
「尾浜こども公園」は相馬市が、東日本大震災により壊滅的な被害を受けた尾浜地区において地域住民の声に基づき、「子どもたちだけでなくすべての住民が交流できる施設」を目指し開園する。地域住民の交流を通じ、移転前の営み、震災の記憶を風化させることなく後世に伝える役割が期待されている。
9月30日、相馬市役所で目録の贈呈が行われ、立谷秀清市長に農林中金福島支店・望月大輔支店長、相馬地方森林組合・八巻一昭組合長から目録が手渡された。
同支店では、「県産材を用いた木製品を『尾浜こども公園』に寄贈することで、同園が復興のシンボルとして地域住民に愛され、賑わい、ひいては豊かなまちづくりや地域の復興、生活環境改善の一助となれば」としている。