JA全農と㈱セブン―イレブン・ジャパン、国分グループ本社㈱は、国連の定める持続可能な開発目標(SDGs)のコンセプトに基づき、大分県産の完熟かぼす果汁を10%使用した「大分県産完熟かぼすサワー」を21日から発売する。
かぼすは大分県が国内生産量9割以上を占めており、通常は完熟前の緑色のかぼすを出荷しているが、黄色くなったかぼすは傷みやすいため広域での流通が難しく、ほとんどが同県内での消費に留まっており、一部には収穫されないまま放置されている圃場もある。このような問題を解決するため、黄色くなったかぼすの活用方法について3者で協議を行い、緑色に比べると甘味が増し、酸味が控えめになる果汁の特性を「完熟」と表現し、サワーを開発した。同商品は九州全域および山口・広島・島根・鳥取各県のセブン―イレブン約3300店で販売を予定している。
全農は、農業生産の維持・拡大、農家所得の向上に貢献するため、他企業などとともに「全農グループMD(マーチャンダイジング)部会」を組成し、国産農畜産物を原材料とした幅広い分野での商品開発に取り組んでおり、その一環として今後も、この取り組みを全国の産地・品目に拡大するため、セブン―イレブン・ジャパン、国分グループ本社との共同開発を継続する予定。