井関農機㈱は農作業死亡事故に占める割合が高い乗用トラクタの転倒・転落事故を防止するため、6月から小型トラクタへの「片ブレーキ警告装置」装着キャンペーンを実施する。
トラクタの転倒・転落事故では、左右のブレーキペダルの連結忘れが事故原因のひとつになっている。「片ブレーキ警告装置」は、左右のブレーキペダルを連結しない状態でアクセルペダルを操作した場合に、ブザーの断続音で運転者に警告して転倒・転落事故のリスクを低減する。後付けができるタイプで、8月の発売を予定している。
キャンペーン価格は取付工賃込みで1万円(税別・引取の場合は別途費用)。申込み受付期間は今年6月~12月末。取付は2021年の春作業前までに実施する予定。対象機種は、既販売モデルがTQ13・同15・同17、TM150・同170・同16・同18、同165・同185、TC11・同13。今後販売するモデルのTQ13・同15・同17、TM165・同185にはディーラーオプションとして設定する。
最近のトラクタでは、左右のブレーキペダルが常時連結され、片ブレーキ操作が必要なときのみ連結を解除する「片ブレーキ防止装置」を装備する機種が増えているが、小型トラクタでは装備されていないことも多いことから、農作業安全のため、後付け可能な「片ブレーキ警告装置」の装着を図る。