JA全農あきたとJAバンクあきたは7日、秋田県内の小学校と特別支援学校に食農教育の補助教材を贈呈した。
JA全農あきたは、果物・畜産物などの県産農畜産物や農業と食に関する情報を紹介するクリアファイルと今年新たに作成した「下敷き」、JAバンクは、農産物の生産や流通の仕組み、産地の情報などを掲載する「農業とわたしたちのくらし」の冊子とDVDを贈った。ともに県内の小学校5年生と特別支援学校の児童・生徒向けに1万部、191校にDVDを1枚ずつ届ける。
下敷きは、米づくりの学習に役立ててもらえるよう「秋田のお米づくりカレンダー」と、「秋田県の農業」について興味をもってもらえるように、お米の生産量や品種、生産されている農産物や農業人口を掲載した。今年度のクリアファイルは、片面に「牛乳ができるまで」をテーマに酪農家の一日の仕事を取り上げ、牛乳が食卓に届くまでに多くの手間がかかっていること、牛乳には児童の発育期に必要な多くの栄養素が含まれていることを解説。もう一つの面には、日本の食料自給率が、食生活の変化などにより低い水準になっていることや、食料の多くを輸入に頼ることの問題点に触れ、子どもたち自らが実践できる事例を紹介している。
同日、贈呈式が秋田県庁で行われ、川原誠秋田県副知事にJA全農あきた佐藤英一副本部長とJAバンクあきた木村直人支店長が目録を手渡した。目録を受け取った川原副知事は「秋田県の基幹産業である農業をもっと発展させていきたい。学力も全国トップである秋田県なので、この教材を活用し、農業について大いに勉強してもらいたい」と話した。