4月18日の「発明の日」を前に文部科学省は7日、令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者を発表した。農林水産業・食品関連分野での受賞者・業績は次の通り。
【科学技術賞開発部門】▼善本裕之(キリンビール㈱主査)ほか「下面発酵酵母の解析技術の開発」
【科学技術賞技術部門】▼浅沼宏一(㈱浅沼醤油店代表取締役)「醗酵調味料及びその製造方法の開発」▼花松憲光(㈱カロリアジャパン取締役会長)ほか「物体のカロリー測定方法及び測定装置の開発」
【若手科学者賞】▼土松隆志(東大大学院理学系研究科准教授)「植物における適応形質の進化の遺伝的基盤に関する研究」▼藤井壮太(東大大学院農学生命科学研究科助教)「植物の多様性進化を決定する生殖分子の研究」
【創意工夫功労者賞】▼伊佐直樹・布川昭彦(朝日酒造㈱)「にごり酒製造における生産性向上の改善」▼吉田昭男・廣田雅昭・菊地真也(農業・食品産業技術総合研究機構)「穀実サイレージ調製作業を高速化する装置の考案」▼吉留克彦・福重伸隆・河野一彦(農業・食品産業技術総合研究機構)「メッシュパレット運搬車の考案」
この表彰は、実際に利活用されている画期的な研究開発・発明を行った者を表彰する「開発部門」で24件、科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究・開発を行った者を表彰する「研究部門」で50件、科学技術の振興に寄与する活動を行った者を表彰する「科学技術振興部門」で7件、中小企業、地場産業等で地域経済の発展に寄与する優れた技術を開発した者を表彰する「技術部門」で6件、青少年をはじめ広く国民の科学技術に関する関心・理解の増進等に寄与した者を表彰する「理解増進部門」で9件にそれぞれ「科学技術賞」を授与する。
また、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究などで顕著な業績をあげた40歳未満の若手研究者を表彰する「若手科学者賞」に97名、各省庁および都道府県から推薦のあった、優れた創意工夫により職域における技術の改善向上に貢献した468名に「創意工夫功労者賞」、高度で専門的な技術的貢献を通じて研究開発の推進に寄与する活動を行い、顕著な功績があった10件に「研究支援賞」を授与する。