日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

水稲湛水直播向けのサービスを21年から展開へ=シンジェンタ ジャパン

2020年3月16日

 シンジェンタ ジャパン㈱(的場稔社長)は、水稲湛水直播向けのサービス「RISOCARE(リゾケア)」を2021年から展開する。

 「リゾケア」は、イタリア語の米とシンジェンタ種子処理技術による造語。通常、移植栽培では育苗ハウスの準備や種子消毒、播種など多くのプロセスに時間をかけるが、「リゾケア」による水稲栽培では、生産者は播種作業前に代かきするのみで、生産者はコーティング処理された種子を受け取り、すぐに播種することができるという。同社によれば、「リゾケア」を利用した水稲栽培では、乗用播種機だけでなく、ドローン・背負式動力散粒機など様々な播種機を多様な圃場環境にあわせて利用することができるという。

 また、同社では「リゾケア」の展開に伴い、20年4月1日付けでアグリビジネス事業本部内に「RISOCARE事業部」を発足し、茨城県牛久市にあるシンジェンタ ジャパン中央研究所内にシードケア インスティテュート(The Seedcare Institute)を設立する。これにより、種子処理方法の開発だけでなく、品質管理・加工生産技術、スチュワードシップ、トレーニング、種子に対する安全性・効果の確認等シードケアに関する包括的なサービスを提供するとしている。

keyboard_arrow_left トップへ戻る