NTT東日本青森支店(井沢厚支店長)は17日、八戸市(小林眞市長)と連携し、IoTを活用した八戸いちご生産に関する実証実験を行うと発表した。農業用IoTセンサー装置を活用したいちごハウスの温度・湿度・土壌水分量等の測定による生産環境の可視化、ネットワークカメラを活用した、いちごハウス内の暖房機の稼動状況遠隔監視による見回り業務等の負担軽減や、異常検知のアラート通知による経済損失の回避等に関する実証実験を行う。期間は来年3月31日まで。
同社では「八戸市との連携を通じ農業IoT技術による生産性向上や収量アップ、品質向上の可能性を探りスマート農業の推進に寄与していく」とコメントしている。
【実証実験の背景】八戸市は市川地区で昭和30年代から本格的にいちご生産が始まり、現在では県内一の産地が形成されている。生産振興を図るため八戸市農業経営振興センターで新たな品種や栽培方法等の調査を継続的に実施。2013年度からはその販路拡大と販売促進を図るため、「八戸いちごマルシェ」等の情報発信イベントを八戸菓子商工業組合と連携しながら八戸いちごの生産と販売を支援している。今回の実証実験では、減少傾向にあるいちご生産者の解決策の一環として新たに生産性の向上と労働環境の改善を図る。