農林中央金庫は6日、第1四半期(2019年6月末時点)の連結および単体の決算を発表した。
連結決算では、経常利益は前年同期比30・8%減の763億9百万円、純利益は同26・7%減の598億65百万円となった。経常収益は438億円減の4548億円、経常費用は同97億円減の3784億円となった。農林中金では、「新規投資の積み上げ等を行ったものの、外貨調達コストの増加等を受け減益となった」と説明している。連結の総資産は前年度末比2兆6626億円増の108兆6165億円、純資産は同1298億円増の7兆6031億円となった。
また、単体決算では、経常利益は前年同期比30・8%減の770億90百万円、純利益は同26・3%減の618億91百万円となった。単体の総資産は前年度末比で2兆6565億円増の106兆8333億円、純資産は同1333億円増の7兆5151億円となった。
調達面では、預金等が前年度末比1兆8988億円増の69兆7440億円となり、農林債は同1354億円減の1兆1188億円となっている。運用面では、貸出金は同466億円増の18兆6597億円、有価証券は同4808億円減の55兆1779億円となった。農林中金では、「含み益を持つ資産の売却により有価証券は減少も、国内外の法人営業の伸長により貸出金は増加した」としている。
有価証券等の評価損益は、前年度末比4217億円増の2兆4917億円の評価益となった。