農林中央金庫(奥和登代表理事理事長)は15日、米ドル建農林債を海外市場においてグリーンボンドとして発行することを決定した、と発表した。
農林債は、農林中金の資金調達のために、「農林中央金庫法」に基づいて発行が認められた債券。農林中金では、「米ドル建農林債の発行は、当金庫の外貨調達基盤をより強固にすることを目指し、当金庫のお客様ならびに会員の皆様への一層安定した機能・サービス提供に貢献する取組みとなる」と説明している。
米ドル建農林債は、再生可能エネルギー事業など環境改善に資する事業(以下「適格グリーンプロジェクト」)への投融資に資金使途を限定したグリーンボンドとして発行するもので、農林中金では初めてのグリーンボンド発行となる。また、発行の決定に先立ちグリーンボンドフレームワークを策定し、国際資本市場協会の「グリーンボンド原則2021」に準拠している旨の意見書を外部の評価機関から取得した。
農林中金では「グリーンボンドの発行、およびその調達資金による投融資を通じ、本年度より策定した当金庫の中長期目標を一層前進させることを期待しており、これらを通じて持続可能な環境や社会の実現に貢献していく」とコメントしている。