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「サステナビリティ報告書」を発行、気候変動リスク等を分析=農林中金

2021年8月5日

 農林中央金庫は7月30日、「サステナビリティ報告書2021」を発行した。同報告書が作成されるのは3回目。環境や社会課題、コロナ禍における働き方やライフスタイル、価値観の変容等、農林水産業を取り巻く環境が急速に変化する中で、昨年実施した役員のワークショップや職員間での議論等をふまえ、2050年までの気候変動対応に向けた農林中金のパーパスを設定。パーパスをふまえ、SDGsのターゲット(2030年)までに達成すべきゴール(=中長期目標)をバックキャスティングし、▼投融資先等のGHG排出量削減(2013年対比50%減)、▼農林水産業者所得の増加、の2つを新たに掲げた。報告書はこれまでPDFデータで公開してきたが、今回初めて冊子を作成し全職員に配布し、認識を共有・強化する。
 今回の報告書は、①農林中金のサステナブル経営、②サステナブル・ファイナンスの取組み、③主な取組事例、の3要素から構成されている。

 このうち①では新たに、気候変動に伴うリスクのうち「移行リスク(政策・法務・技術・市場面等、脱炭素社会へ移行する際に顕在化するリスク)」を分析している。与信リスクが高いエネルギー分野等のほか、食農バリューチェーンを構築する「食品・農業」「飲料」等が選定・分析された。今後、農林水産業にとって重視すべきリスクである「物理的リスク(気候変動によって生じる洪水等、自然災害に伴うリスク)」分析にも着手する予定。

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