農林中央金庫仙台支店はこのほど、「JAバンク宮城第1回コンサルティングコンテスト」を仙台市のJAビル宮城で開催した。
県域でコンサルティングコンテストを実施するのは全国で初めて。県内JAが1年間かけて実践してきたコンサルティングの成果を競った。それぞれコンサルティング結果のほか、取組みプロセスなどについても発表。最優秀賞には、JAいしのまきの佐々木寛憲さんが選ばれた。分析の深さが評価された。
JAバンク宮城では2020年度、全国に先駆けて、JAによる農業法人に対する経営コンサルティングの取組みを進めてきた。営農部門を持たない都市型JAを除く県内全JAがコンサルティングを実践。財務分析や経営体の強みと弱みを把握するSWOT分析などで農業法人の経営状況を整理し、経営課題に対するソリューションを策定した。コンテストでは、営農部門と連携しながらソリューションの策定に取り組む、農業者に分かりやすい資料作成を心がけるなど、コンサルティングにあたっての様々な工夫が見られた。
JAバンク宮城は今後も、コンサルティングの取り組みを通じて、農業融資担当者のスキルを向上し、法人の経営改善に役立てていく方針。