岩手県森林組合連合会と農林中央金庫仙台支店は、地域産材利用拡大に向けた「岩手の木、めぐみめぐるプロジェクト」を実施する。
岩手県森連・森林組合は、地域の森林整備の中核的な担い手として、地域産材の利用拡大を推進している。農林中金は、木のぬくもりや森林の大切さを知ってもらうことで、地域産材の利用、森林資源の循環の促進を図るとともに、地域社会への貢献を目指す活動に取組んでいる。
同プロジェクトは、こうした活動の一環として取組むもの。持続可能な社会の実現に向け、SDGs目標「11.住み続けられるまちづくりを」「13.気候変動に具体的な対策を」「15.陸の豊かさも守ろう」等の課題解決にフォーカスした取組みを行う。具体的には、SGEC森林認証材を使用した木製品製作体験を通じ、一般市民に森林・林業・木材に対する理解を深めてもらうほか、県内公共施設等への木製品寄贈により、森林認証材の利用普及を図るとしている。
2月27日には、木製品製作体験会が行われ、幼稚園児から高校生まで6名と大人7名が参加。全森連・農林中金発行のテキストを用い、木材の特性や木の育ち方、森林の循環等について学んだ後、子どもたち自ら金槌を握ってSGEC森林認証材を使用したプランターカバーを製作した。参加者からは「たくさん知らないことがあって、木って面白いと思った」(小学校2年生)、「家に何の木が使われているか興味が湧いた」(同)などの感想が聞かれた。