手続期間が半分以下に短縮、農業者の経営改善にかかる円滑な資金調達を支援
JAバンク福島は、農業者が緊急に必要とする小口資金について迅速に融資の可否を判断する仕組みである「クイック融資制度」による農業近代化資金の取扱いを3月1日から開始した。
制度資金である農業近代化資金(*)は、農業者にとって低利な資金である一方、5か年の経営改善資金計画書に基づき審査する必要があるため、相談から審査回答までの手続きに2か月程度の時間を要していた。
「クイック融資制度」は、農業近代化資金等を対象に、貸付金額が500万円以下かつ一定の要件を満たす場合、経営改善資金計画書の簡素化等が認められ、融資可否の判断を迅速に行う国の制度。
福島県ではこれまで同制度の取扱いがなかったため、福島県農林水産部・農林中央金庫福島支店・福島県農業信用基金協会・県内JAが約1年間協議を重ね、より効果的に同制度を運用するための支援ツールやチェックシートを作成し、手続期間を通常の半分以下まで短縮できる仕組みを構築した。
JAバンク福島では、「今後も本制度の活用をはじめとし、様々な資金により、農業者の経営改善にかかる円滑な資金調達を支援していく」とコメントしている。
*農業近代化資金は、農業者の経営改善に必要な資金を低利で提供する制度資金で、行政とJAバンクの利子補給により実質金利0%での借入が可能。借入申込のためには、通常、5か年の経営改善資金計画を作成し、所定の審査を受ける必要がある。
※詳報は日刊アグリ・リサーチに掲載いたしております。