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JAらしい活力ある職場づくりとデジタル化の情勢認識と本日の学習課題

2021年2月4日

JA全中教育部教育企画課長 田村政司氏

JA全中教育部教育企画課長 田村政司氏 「JAらしい活力ある職場づくり」というコンセプトを打ち出したのは約10年前。JAの大型合併により必然的に、上意下達や縦割り、前例踏襲等による課題が出てきたこと、また労働力不足を起因とした多様な人材と、多様な働き方への課題が出てきたことによる。

 組織が大きくなればなるほど、役職等の階層も複雑化し、効率的に物事を進めるために業務細分化され「上の指示に従えば物事が回る」という上意下達・縦割りの傾向が顕著になった。

 JAでは選果場やカントリーエレベータ等の現場で働く職員が不足しており、多様な人材・多様な働き方を容認する必要がある。しかし職場の一体感を構築することが難しくなってきている。

 JAは特定の地域で暮らす農家・組合員と長く付き合っていく。

 多様な課題を抱えているが、解決の核となるものは以下の3つに大別される。

 ①協同組合としてのJAらしさが活力の源泉…特定の地域で、農家に一生付き合うことがJAや働く職員の役割だと考えた時、組合員との信頼関係の醸成が重要だ。対話・訪問活動や支店単位で行う地域協同活動、組合員一人ひとりの思いを束ねる協同事業を行う中で体得する必要があるだろう。
 ②組合員の営農と暮らしの立場にたった仕事のすすめ方…職員は業務を分担しているが、組合員一人ひとりに異なる多様な悩みがある。組合員の思いを聞いたとき、担当する職場の仲間につなぐチームワークが必要だ。そのため、部署を超えてコミュニケーションをする仲間づくりの環境を整え、互いに支え合いながら仕事していくことが重要だ。
 ③改善・改革・チャレンジを認める職場づくり…各職場で職員を評価する際の方針(人事制度)を明確にし、どのような人を認めるのか示してほしい。

 デジタル化推進にあたり、「業務システム」、退勤管理等の「仕事をサポートするツール」、「組合員とのコミュニケーション・取引ツール」の3つの側面に課題がある。

 一方で、職員個人の日常生活ではスマートフォンを利用し、コミュニケーションやウェブ上で買い物等を行っているはずだ。

 意識を変えれば、デジタル化の遅れを取り戻すことは容易なのではないか。

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