「2020年は野菜の買い方・摂取意識に変化があった」と7日、タキイ種苗(瀧井傳一代表取締役社長、京都市)が公表した。これは同社が11月6日~9日の期間で、20~60代の男女310人を対象にインターネット調査を実施した結果によるもの。野菜の購入方法、食生活の意識・行動の変化などを訊いた。主な調査結果は、以下のとおり。
2人に1人は「非接触での購入経験」があり、「無人直売所」「宅配サービス」が人気
46・5%は「非接触での野菜購入経験」があり、購入先ごとに「無人直売所:新鮮な野菜が買える」「宅配サービス:外出せずに済む」「農家直送品:生産者を支援できる」と、それぞれの方法の利点が挙げられた。
「自炊機会の増加」「食生活に気を付けるようになった」…約7割が食生活の意識や方法に変化
2020年、コロナ禍において食生活における意識や行動に変化があった人は68・4%と約7割にのぼった。具体的には、「自炊機会の増加」(67・9%)が最も多く、新しい生活様式の中、健康意識の高まりがみられた。
2020年は「たまねぎ」が大人気、「よく食べた野菜」「高くても買う野菜」「好きな」野菜でトップ
「今年食べる機会の多かった野菜」「高くても買う野菜」で1位となったのは「たまねぎ」で、8月に発表した「好きな野菜」でもトップであったことから、2020年に最も愛された野菜といえる。
「購入量が増えた野菜」では「もやし」がトップで、安定の低価格野菜もよく食卓に並んだ一年だった。
「カット野菜」の購入経験者は3年連続で増加し、8割を超える
カット野菜の購入経験がある人は81・6%で3年連続の増加となった。特に20代女性、30代では男女とも9割を超える人が購入したことがあるという結果になり、若い世代を中心に普及している。購入理由の1位は「料理時間が節約できる」ことだった。
年末年始に向けた「お雑煮」の実態調査=関東では「鶏肉」、関西では「大根」が定番具材
正月の伝統料理「お雑煮」を食べる人は、85・2%と大多数になった。餅を除いた具材は、関東では「鶏肉」(58・0%)、関西では「大根」(66・2%)が他と比べ特に定番具材であることが分かった。