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明治が恵庭市に市乳新工場建設、22年6月から生産開始

2020年7月3日

 ㈱明治(松田克也代表取締役社長)は2日、北海道に牛乳を生産する市乳新工場の建設を決定したと発表した。

 同社の北海道における市乳工場である札幌工場と旭川工場は、北海道内と都府県へ市乳製品を供給しているが、両工場では建物や設備の老朽化が進行していることから、道内における市乳生産体制を再編する。

 具体的には、札幌工場と旭川工場の生産を中止するとともに、新工場を北海道恵庭市(北海道恵庭市戸磯47番15 恵庭テクノパーク内)に約120億円かけて建設、2022年6月から順次生産を開始する。新工場は、延べ床面積は約1万7000㎡。生産能力は年あたり約7万kl。

 新工場では、CO2排出削減に向けた太陽光パネルの設置やコージェネレーションシステムの導入、水資源の徹底的な再利用などに取り組む。「環境との調和」に向けた取り組みと目標を以下のように掲げている。

 ①CO2排出量の削減…再生可能エネルギー活用のための太陽光パネルの設置と、電気と熱を同時に発生させエネルギー効率を高めることができるコージェネレーションシステムの導入により、省エネルギーと省CO2を実現し、CO2排出量を既存工場比(札幌工場、旭川工場の合算比)50%削減を目指す。
 ②水の使用量削減…洗浄水をより細分化して管理し、水の再利用および節水を徹底することで、水使用量原単位を既存工場比40%削減を目指す。

【今後のスケジュール】
2020年12月 札幌工場生産中止
2021年3月 新工場着工予定
2022年6月 新工場順次生産開始
2023年3月 旭川工場生産中止

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