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全農業委員に占める女性の割合は0・3pt増の12・1%

2020年6月2日

令和元年度農業委員への女性の参画状況=農水省調べ

 全国の女性農業委員数は2788人で、全農業委員に占める女性の割合は前年比0・3ポイント増の12・1%――。農水省経営局就農・女性課は5月29日、「令和元年度農業委員への女性の参画状況(令和元年10月1日現在)」を公表した。

 平成28年4月1日に施行された改正農業委員会法により、農業委員の任命に当たっては、年齢、性別等に著しい偏りが生じないように配慮する旨の規定が設けられ、平成30年10月までに全農業委員会が改正法に基づく新体制へ移行した。今回は、全農業委員会の新体制への移行完了から1年後の農業委員への女性の参画状況についてとりまとめたもの。概要は以下のとおり。

《全農業委員に占める女性の割合》全国の女性農業委員数は2788人で、全農業委員(2万3125人)に占める割合は12・1%となり、前年度(平成30年度)と比較して女性が占める割合は0・3ポイント増加した(平成30年度における全農業委員数は2万3196人、うち女性は2747人。女性が占める割合は11・8%)。都道府県別にみると、農業委員に占める女性の割合が高いのは、栃木県(19・6%)、岩手県(18・6%)、山口県(17・2%)、愛知県(16・5%)などとなっている。一方、農業委員に占める女性の割合が低いのは、福島県(7・2%)、北海道(7・5%)、香川県(8・0%)、和歌山県(8・4%)などとなっている。
《女性農業委員が任命されている農業委員会数》全国1703農業委員会のうち女性農業委員が任命されている農業委員会数は1430で、全体の84・0%。前年度(1703農業委員会のうち女性農業委員が任命されている農業委員会数は全体の83・1%の1416)に比べ、0・8ポイント増加した。
《第4次男女共同参画基本計画(平成27年12月閣議決定)における成果目標(農業委員に占める女性の割合が30%)に達している農業委員会数》全国1703農業委員会のうち、農業委員に占める女性の割合が30%以上である農業委員会数は60で、全体の3・5%となった(平成30年度においては55農業委員会で、全体の3・2%)。

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