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新潟大が暑さに強いコシヒカリの新品種を開発

2020年5月15日

 新潟大学・刈羽村先端農業バイオ研究センターの研究グループ(三ツ井敏明教授ら)は、細胞培養変異法を用いて、高温登熟性が改善され、登熟期に高温および高CO2環境にさらされても玄米品質低下が軽減されるコシヒカリ新品種(コシヒカリ新潟大学NU1号)の開発に成功した。

 これまで、交配育種や遺伝子組換え技術により高温耐性イネの作出が行われているが、新潟大学では刈羽村先端農業バイオ研究センターを拠点として細胞培養変異法を駆使し、高温、高濃度CO2耐性を有するコシヒカリの突然変異体を選抜・作出。これにNU1号の系統名を付け、鹿児島、福岡、新潟において高温耐性の評価を行った結果、すべての試験ほ場で、コシヒカリよりも明らかに優れる高温耐性を示すことが確認されたという。また、NU1号の高濃度CO2耐性も確認できた。PCR検査により簡便にNU1号を判別する技術もあわせて開発した。

 新潟大学は、今後、新潟県および刈羽村と連携し、同大学が有する迅速世代促進技術を駆使した新たな研究を展開する方針。コシヒカリ新潟大学NU1号は、今年3月9日に品種登録された。

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