㈱NTTデータと㈱JSOLは、産地の過去の栽培実績データや気象データ等を統計分析することで、その産地全体の生育傾向をモデル化し、産地の農作物に適した出荷予測モデルを設計するコンサルティングサービスの提供を開始する。
両社は、複数の産地とともに、産地の過去の栽培に関わる実績データや気象データなどを収集、統計分析による出荷予測の実現に向けて実証を行ってきたが、このほど実証で得たノウハウをコンサルティングサービスとして提供開始することになったもの。
この出荷予測モデル設計コンサルティングサービスは、品種ごとの栽培記録・地域ごとの気象情報・出荷管理データ等を統計分析することで、産地に適応した出荷予測モデルを設計し、精度の高い出荷計画策定の実現を目指す仕組み。顧客は同サービス採用時に、産地の過去の栽培に関わる実績データ(栽培履歴データや出荷実績データ、気象データ等)を提供。これらのデータを統計分析し、顧客の定性的なノウハウも取り入れ産地に適応した出荷予測モデルの設計を支援する。圃場単位ではなく、集出荷を行う産地単位での出荷予測を目指すとしており、予め出荷の量とタイミングを把握することで、販売戦略への活用や集出荷業務の適正な要員計画作成、生産計画の策定等に生かすことが可能になるという。複数の生産者が栽培した農作物を集荷して販売先へ出荷する産地のJA、出荷団体や自治体等を主なサービス提供先としている。価格は1産地1農作物250万円~。
2020年度中には、NTTデータが2018年10月から提供している営農支援プラットフォーム「あい作」と連携することで、オプション機能として出荷予測機能を提供することも予定している。