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平成29年度食品ロス量は612万tで24年以降最小

2020年4月17日

事業系食品ロスは31万t減の328万t=農水省

 平成29年度の食品ロス量は約612万tで推計開始以降最小となったことが分かった。農水省が14日発表した食品ロス量(平成29年度推計値)による。

 それによると、29年度は前年度比31万t(5%)減の約612万tと推計された。このうち、食品関連事業者から発生する事業系食品ロス量は同24万t(7%)減の328万tとなり、双方とも食品ロス量の推計を開始した平成24年度以降最少となった。また、一般家庭から発生する家庭系食品ロス量は同7万t(2%)減の284万tだった。

 「食品ロス」については、国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)のターゲットの1つに、2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させること等が盛り込まれ、近年、国際的にも関心が高まっている。日本においても、令和元年7月に公表された「食品リサイクル法」の基本方針で、食品関連事業者から発生する事業系食品ロスを、2000年度比で2030年度までに半減させる目標が設定された。また、元年10月に、食品ロス削減を国民運動として進めるため、「食品ロス削減推進法」が施行され、令和2年3月には、国・地方公共団体、事業者・消費者等の取組の指針として、同法に基づく基本方針が閣議決定された。

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