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乾椎茸第1回入札会開催、平均値は3051円の保合=JA全農

2020年3月23日

 JA全農は18日、第1回乾椎茸入札会を開いた。入札本数は、栃木274本、新潟40本、愛媛31本、茨城10本ほかの370(前回560)ケースで、平均値はキロ当たり3051円の保合。最高値は、新潟県・JA羽茂の「中上厚」でキロ当たり6810円だった。

 品柄・入札結果について全農では「出品物は東日本産が9割、西日本産が1割で、令和元年産の春子を中心に、同年産の秋子、令和2年産の寒子とバラエティ豊かな出品となった。新型コロナウイルスによる市況への影響が心配されたが、出回り量が少ない巻きのしっかりした上厚や、天が割れた花柄系など、良品には積極的な買いが入り、高値がついた。前回入札会より加工系の比率が高かったが、春子や寒子に良品もあり、全体として市況は保合となった」としている。

 また、全農では乾椎茸をめぐる情勢について「乾椎茸の入札市場では、新型コロナウイルスの影響で開催日を1週間延期する市場が当事業所も含めいくつかあったが、マスク着用などの衛生管理を行ったうえで入札会を開催し、買参人の商社も全国から参加している。これから春子の販売が本格化するが、新型コロナウイルスの状況が大きく変わらなければ、乾椎茸の円滑な流通のため、衛生管理を行い入札会を開催していくので、全国からたくさんのご出品をお願いしたい」としている。

 さらに、入札会後に開催された、商社会である全農全和会の役員会において、「新型コロナウイルスの影響で学校給食、外食向けへの納品が減少し商社も厳しい状況だが、生産量減の単価安では生産者も困るため、産地・商社双方が良くなるよう頑張っていこう」との話があったという。

 今後は、4月8日に一般入札会、4月15日に静岡県現地特別入札会の開催が予定されている。

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