日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

第1回つしま林業の日&ながさき木育プログラム開く=農中・対馬森組・長崎県森連

2020年3月6日

 農林中央金庫福岡支店、対馬森林組合、長崎県森林組合連合会の3団体は2月23日、長崎県対馬市の厳原体育館で「第1回つしま林業の日&ながさき木育プログラム」を連携して開催した。

 この催しは、対馬の森林・木について学ぶ「木育授業」や対馬産の間伐材での打楽器カホン(*)製作を通じて、木の良さや森林の大切さを学んでもらうプログラム。SDGs(持続可能な開発目標)と森林資源の利活用には深い関係があることを、多くの人に楽しみながら知ってもらおうと企画されたもの。高性能林業機械「ハーベスタ」の展示や木工品の展示・即売も行われた。

 農林中金によれば、今回、主催団体と対馬市、対馬木材業組合等で数回にわたり意見交換を行った結果、対馬産木工品の展示・即売会や林業機械の展示などで関係団体から協力があり、対馬で森林・林業の関係団体が一堂に集う初めての企画となった。

 当日は、約40組の親子が一緒になってカホンを製作、作ったカホンを使った演奏会も行われた。なお、今回の企画をきっかけに、今後もつしま林業の日としてイベントが開催される見通し。

 農林中金は「長崎県では、毎年、森連と農林中金で木育イベントを開催、今回、木製打楽器カホンづくりを親子で楽しく体験しながら、木の良さ、森林の大切さの理解をはぐくむことを目指した。対馬市民の皆さんが積極的に対馬の木材を利活用することが、対馬の森林・林業を守り、自然の恩恵を享受できることをご理解いただきたい」とコメントしている。

*カホン…中南米生まれの箱型打楽器。ストリートを中心に親しまれてきた。箱の内側にギターの弦や竹ひご、鈴等を仕込むことでバスドラムのような音が鳴る。

keyboard_arrow_left トップへ戻る