国際農林水産業研究センター(JIRCAS)の岩永勝理事長が国連食糧農業機関(FAO)が新たに発足させる顧問団メンバーに就任した。
顧問団はFAOの活動全般の改善に向けた戦略に沿って助言と提言を事務局長へ行うことを目的に発足。顧問団は岩永理事長のほか、ルワンダ共和国農業畜産資源大臣、オランダ・ワーゲニンゲン大学理事会会長、ブラジル農牧研究公社総裁、国際連合経済社会理事会前議長など、世界中から選ばれた政府、大学・研究機関、NGO等の有識者全12名で構成されている。顧問団は、これから4年間にわたり、年1回以上の合同会議、事務局長とメンバーとの二者会談等を行う。
第1回会合は、2月25~26日にイタリア・ローマのFAO本部で開催された。岩永理事長は国際農研が行っている開発途上地域における農林水産業に関する研究活動、日本の農林水産業が持つ技術や経験に基づく助言と提言をFAOに行うとしている。