日本施設園芸協会(鈴木秀典会長)はこのほど、施設園芸に関する技術的な助言、指導を行うことの出来る専門家「施設園芸技術指導士」の9期資格試験に合格した8名を新たに「指導士」に認定した。これで同指導士は合計102名になった。
今年度新たに指導士の認定を受けたのは次の各氏。カッコ内は所属団体・企業。▽佐藤啓太(飛島建設㈱)▽勝田徹(東都興業㈱)▽中野慎介(同)▽藤原誠二(パナソニック㈱)▽中神武彦(トヨタネ㈱)▽小嶋篤史(ユニチカ㈱)▽永田浩史(ヤンマー㈱)▽日原誠(東罐興産㈱)。
5日都内で開催された「第41回施設園芸総合セミナー・機器資材展」〔既報〕において、同協会の安井一郎副会長は新指導士を前に「熱い情熱・努力を積み重ね、日本の施設園芸を自分の力で発展させたい、貢献していこうという強い思いで頑張っていただいたと思う。(今後の)施設園芸は、規模の大型化やハウス内環境の高度化等、大変難しい複雑なステージになると思う。合格された皆さんには、農家と一緒になって儲かる施設園芸の実現を目指して欲しい」と激励。また「100名余りのメンバーで協力関係を作り、農家等から頼りにされる存在となって、業界を引っ張っていただきたい」と指導士の連携への期待を語った。
施設園芸技術指導士は、受験に6年以上の実務経験と指導士補資格を取得し一年以上経過していることが必要。試験は筆記と面接により、知識・技術、指導者適性を審査する。認定者は、施設園芸に精通し、栽培施設の設計施工や施設内環境、園芸作物の栽培、経営管理等について技術的な助言、指導等を行うことの出来る専門家として、施設園芸現場での技術・経営相談に対する高度で専門的な指導に活躍が期待される。