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スマートグラスを活用、農業分野での遠隔指導の実証実験を開始=NTTドコモ等

2020年1月16日

 高知県立農業担い手育成センターと㈱エレパ、㈱ソフテック、㈱NTTドコモ四国支社は、高知県IoT推進事業費補助金(Society5.0推進型)を活用し、担い手育成センターにおいて、スマートグラス(=さまざまなセンサーや通信機能を持ちメガネをかける要領で装着して使用するウェアラブルデバイス)を用いた農業分野における遠隔指導の実現に向けた実証実験を今月17日から開始する。スマートグラスを活用し、担い手育成センター研修生の視野を遠隔地にいる研修実証担当職員へ映像伝送することで、遠隔指導を仮想対面で行う。スマートグラスを使用する研修生は、職員が遠隔地から配信したマニュアルをスマートグラスの視野映像に重ねて確認することが可能になるという。 

 実証実験では担い手育成センターで、第4世代移動通信方式(4G)で運用課題の検証を実施。2020年下期には4Gエリアで確認された課題の解決策を5Gエリアで検討するとともに、「5Gの高速・大容量の特性を活かし、農業指導に必要な高精細な映像をスムーズに伝送し、農業指導の質を高めるための技術実証と、農業における5Gとスマートグラスを活用した遠隔指導の有用性を確認する」という。また、熟練農業者の視野データをデジタル教材化し、担い手育成センターの講座に活用することや、研修生の職員不在環境下でのスマートグラスと対話型AIを活用した音声操作による自己学習の効果検証も行う方針。

 実証実験を通じて、《高知県とドコモ》は、全国で課題となっている農業の担い手不足の解消を目的として、就農前の研修生や新規就農者への効率的な育成、農作物の生産スキル向上をICT、5Gの活用を行うことで実現できるよう、これらの有用性の検証を行い、継続可能な事業モデルとなるよう連携して取り組んでいく。《エレパ、ソフテック》は、システム全般の運用、保守を行い、5Gを活用したスマートグラスによる遠隔指導のノウハウを蓄積し、今後高知県内をはじめとして日本国内への展開をめざす、としている。

 ドコモは、昨年9月から第5世代移動通信方式(5G)として割り当てられた周波数帯および商用装置を用いた「5Gプレサービス」を開始。今年2月末までに5Gエリアを高知市(ドコモ高知ビル)へ構築する予定であり、2020年下期には担い手育成センター内へ5Gエリアを構築する計画。

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