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JAXAベンチャーと神明HDが業務提携契約を締結

2019年12月24日

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)認定の宇宙ベンチャーである㈱天地人(東京都港区、櫻庭康人代表取締役)と米卸大手の㈱神明ホールディングス(兵庫県神戸市、藤尾益雄代表取締役社長)は、宇宙技術を活用した農業の確立を目的に20日、業務提携契約を締結した。将来的なコメの生産増につながる農業施策として、宇宙の技術を活用した農業を確立するプロジェクトを立ち上げる。衛星データで収穫量が増える圃場やより美味しく育つ品種などを見つける、年々増加している耕作放棄地の有効活用、品種に応じて最適な気象条件の場所や自然災害が少ない場所を見つける、というプロジェクトを行う予定。

 天地人は、内閣府主催の宇宙ビジネスアイデアコンテスト(S-Booster2018)での受賞を契機に、JAXA職員と農業IoT分野に知見のある開発者が設立した宇宙ベンチャー。これまで地球観測衛星のデータを活用した独自開発の土地評価エンジン「天地人コンパス」を使って、目に見えない気候風土の情報を解析し、果物をより美味しく育てより収量も見込める新たな場所(ポテンシャル名産地)を発掘するプロジェクトなどを行ってきた。

 具体的には、過去から現在に至るまで膨大に蓄積された衛星データを「天地人コンパス」で解析、収穫量が増える圃場や、より美味しく育つ可能性のある圃場を見つけ、米農家と協力し米を栽培。両者はこの米を「宇宙ビッグデータ米」と名付けた。宇宙ビッグデータ米は来年9月頃に収穫予定。その後、神明ホールディングス傘下の飲食店で提供される模様。

 神明ホールディングスは、スマート農業で効率化した大規模水稲生産を実現する「デジタルアグリ」や、来年4月からはアグリビジネススクール「お米未来塾」の開校も予定している。

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