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スマート農業推進へハンズフリーデバイス活用の音声入力システム実証実験=日立システムズ

2019年12月12日

 ㈱日立システムズ(北野昌宏代表取締役取締役社長)と㈱ソフトビル(熊本県上益城郡、緒方良代表取締役)、オンキヨー㈱(大阪市中央区、大朏宗徳代表取締役社長)の3社は、JAおきなわ中部地区(沖縄市)の協力を得て、スマート農業の推進を目的とした音声入力システムの実証実験を来年1月から3月まで実施する。

 屋外で作業することが多く、高齢化が進む農業分野では、作業記録のデータ入力などが難しく、デジタル化やデータベース化が進んでいないのが実態。実証実験は、日立システムズが企画から実施、課題抽出などの取りまとめを担当し、ソフトビルが農業向けに特化して開発した業務改善プラットフォーム「FarmBOX(ファームボックス)」と、オンキヨーが開発したハンズフリーのネックスピーカー型デバイスを含む「対話音声テキスト化システム」とを活用して行う。具体的には、農業指導員がネックスピーカー型デバイスを装着し、担当農家との会話内容を音声情報として取得、自動的にテキスト化した後、農作物の育成状況や育成ノウハウに関する部分をデータベースに登録することで、農業現場における音声によるデータ取得の可能性、音声入力の実用性、デバイスの装着負荷、システムの使用負荷等を確認する。

 3社では、「今後、実証実験を通じ特定の地域や現場に限らず利用可能な音声入力システムの構築をめざし、農業分野におけるデータ入力作業負担の軽減や、作業記録のデジタル化、ナレッジのデータベース化による収穫予想の精度向上を通じて、市場価格の安定化、さらには、産地全体の生産量安定化の実現をめざす」としている。

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