政府の規制改革推進会議(議長=小林喜光㈱三菱ケミカルホールディングス取締役会長)は、「農林水産」「成長戦略」「雇用・人づくり(教育、保育)」「投資等(金融、電波制度、エネルギー、物流等)」「医療・介護」「デジタルガバメント(民間の行政手続コストの削減)」の6分野のワーキング・グループを設置、各WGの構成委員を決めた。農林水産WGは座長に佐久間総一郎氏(日本製鉄㈱常任顧問)、委員に竹内純子(NPO法人国際環境経済研究所理事・主席研究員)・南雲岳彦(三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱常務執行役員)・新山陽子(立命館大学食マネジメント学部・教授)各氏が就いた。同WGの第1回会合〔非公開〕が20日開かれ、重点事項に向けたフリーディスカッションが行われた。同WGの重点的フォローアップ事項は、▼新規就農支援(農業者の成長段階に応じた資金調達の円滑化/新規就農者向け資金支援に関する官民のイコールフッティング)、▼農協改革(信用事業の健全な持続性確保)、▼その他(農業用ドローンの携帯電話の電波利用に関する規制の見直し/高機能農機や除雪機の活用を阻む規制の見直し/畜舎に関する規制の見直し/農作物栽培施設に係る立地規制の見直し/魚病対策の迅速化に向けた取組)のほか漁業改革。
規制改革推進会議は来年6月までをサイクルとし(月1回程度開催)、規制改革の審議を進め、当面の重要事項(規制改革実施計画のフォローアップを含む)を決定。各WGの審議状況等について適宜報告を受けるほか、会議全体で取り組むべき重要課題、国家戦略特区やサンドボックス制度と連携して全国での実施を目指す事項等を取り扱う方針。来年6月を目途に答申を取りまとめる。