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GAP普及大賞にグランイート銀座、北海道中標津農業高校=日本GAP協会

2019年9月19日

 一般財団法人日本GAP協会(松井俊一代表理事専務)が主催する「GAP普及大賞2019」にグランイート銀座、北海道中標津農業高校が決定した。

 グランイート銀座は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の農産物および畜産物の調達基準ともなっているGAP認証(ASIAGAP、JGAP、GLOBALG.A.P.、調達基準を満たす都道府県等のGAP)農場の食材を使用して、様々な料理をビュッフェスタイルで提供する、日本で初めてのレストラン。提供する料理の9割以上でGAP認証農場の食材が使われており、店内にはGAP認証農場の紹介や食材の説明などが自然と目に入るように工夫されている。同協会では「こうした取組は多くのメディアにも取り上げられ、GAPの社会的な認知度を高めている。都市にあるレストランで料理の提供を通じたGAPの普及という、これまでに見られなかった取組がGAP普及大賞にふさわしい」としている。

 日本有数の酪農地帯にある北海道中標津農業高校は、GAPについて学ぶ中で、地域農業の課題を的確に把握し、解決に向けスマートフォンを活用した手法を考案、地域農業の課題解決に期待される取組で、教育機関として取り組むGAP普及の好事例として評価された。同校の生産技術科動物活用研究班は、JGAP家畜・畜産物(乳用牛・生乳)を実践しており、GAPチャレンジシステムの確認済み農場。この活動の中でGAPの実践に必要な作業手順書を日本語のみならず英語を併記して作成するとともに、酪農ヘルパーや外国人技能実習生などにも正しい作業手順を容易に覚えてもらえるよう動画で確認できる手法を考案した。具体的には、作業手順の動画を撮影し、マトリクス型二次元コードを用いて容易にスマートフォンなどにより動画で作業手順を確認できるという高校生らしい着眼点の解決手法で、この手法は酪農が基幹産業である中標津町において、酪農ヘルパーや外国人技能実習生も含む従業員への教育や指導を円滑にすることから、実用化が期待されている。同協会では「雇用型の酪農経営では、外国人も含む従業員に正しい作業手順を教育し理解してもらうことがGAP実践の際の一つの障壁となっているため、この課題解決に資する本手法は、地域の酪農経営へのGAP普及に貢献するものと思われる。さらには、教育機関としての学校における今後のGAPへの取り組みの方向性にも示唆を与えるものであり、これらの取組は、GAP認証と生徒による普及活動という従来の学校におけるGAP活動のワクを超え、地域農業の課題解決から日本の酪農の発展までを視野に入れた新たなチャレンジとして、GAP普及大賞にふさわしい」としている。

 なお、表彰式は10月9日、東大・弥生講堂で行われるシンポジウム「GAP Japan 2019」の席上行われる。

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