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国産干しシイタケ普及協会発足、学給等への産地偽装品納入の是正で広報活動等を始動

2019年8月22日

 国内に流通する干しシイタケが長年にわたって、中国産が混入されたり、中国産が全量にもかかわらず、国産とする産地偽装が常態化している現況を是正に努めるべく「一般社団法人国産干しシイタケ普及協会」(事務局=東京都中央区日本橋2―1―17 丹生ビル2階)が今月11日に設立された。9月に活動を開始する。

 国内の一部業界や業者の法律違反、不正行為は、生シイタケの産地偽装と同様、以前から指摘され、正常化を図る業界団体や、監督官庁の農水省、消費者庁が是正指導や摘発に努めてきたものの、産地や安全性が偽装された干しシイタケは特に学校給食に大量使用されている現状にあるという。キノコ商品の中でも、生シイタケの生産・販売量は、他のキノコ商品に比べて大幅に多くなっている一方で、従来生産の主力だった原木栽培は、生産農家の高齢化とともに大幅に減少。現在では、オガクズや木質成分などで培地をつくる菌床栽培が大半を占めている。

 国産干しシイタケ普及協会は、循環型農林業プランナーの合同会社清流日本(東京都中央区)、シイタケ種菌の種苗法品種登録メーカー㈱ハルカインターナショナル(岐阜県郡上市)と同社の全国協業社が立ち上げたもの。全国の学校給食会、栄養士など関係者に対して、意識啓発のための広報活動を始めるほか、偽装常態化の要因となっている国産干しシイタケの供給不足の打開について、関係団体・企業、流通で連携を深めていく方針。協会の活動趣旨に賛同する関連企業や団体などの協会参入の受付も開始した。海外輸出の促進活動や干しシイタケ商品の企画開発を進め、海外・国内とともに新たな需要の拡大を図るとしている。さらに年内には「乾物女子会」なども発足させ、消費者との意見や情報交換なども深めていくとしている。

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