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JA徳島厚生連運営の「阿南医療センター」が5月開院

2019年4月9日

 JA徳島厚生連(佐竹弘通経営管理委員会会長)が運営する「阿南医療センター」(徳島県阿南市宝田町)が5月1日に開院、7日から外来診療を開始する。

 同センターは地域医療構想の先駆けとして、2病院を統合して誕生した。徳島県南部医療圏では、JA徳島厚生連の阿南共栄病院と、阿南市医師会の阿南医師会中央病院が地域の中核的な病院としての役割を果たしてきたが、両病院ともに医師の高齢化や医師不足などを背景に、救急医療をはじめとする地域医療体制の将来的な維持が困難であることが指摘されてきた。このため、平成21年にJA徳島厚生連、阿南市医師会、阿南市の三者が、地域医療のあり方、両病院の連携の方策等について協議・検討を行うべく「阿南市の地域医療を考える会」を設置。25年には医師会が地域医療の将来を見据え、厚生連に中央病院の土地・施設・経営権等を譲渡する旨の申し出を行い、40数回にわたる協議の結果、3者間で2病院統合への合意ができ、同年11月に「医療センター設立に向けての覚書」を締結、統合による新たな医療機関の設立に向けて基本合意に至った(28年4月から阿南医師会中央病院は厚生連が運営する阿南中央病院に)。その後、「阿南医療センター」の設立に向け、JA徳島厚生連が同センターを整備運営する基本構想を策定。基本理念・基本方針をはじめ、主要機能、診療科目、病床規模、外来や入院・救急部門などの部門別機能と規模、施設整備計画などの基本計画書として策定した。

 今春の開院を目指して阿南中央病院の東側に建設されてきた新棟(6階建て、免震構造)がこのほど完成した。ドクターヘリが発着できる「屋外ヘリポート」も新設した。

 同センターは、地震や風水害の大規模災害時に対応できる災害に強い病院づくりを目指して、ライフライン断絶時のバックアップや医療品等の備蓄などで、一定期間自立した診療活動が可能で災害派遣医療チーム(DMAT)を充実するなど広域的災害医療体制も構築している。また、県南部地域としては初の緩和ケア病棟を開設することも特長。診療体制面では、24時間365日の2次救急医療体制を堅持するとともに、産科・小児科医療体制の充実・強化を図った。また、地域医療支援病院として他の医療機関への支援と連携による機能分担を図り、地域医療ネットワークの構築に努めるとしている。

 JA徳島厚生連は3月13日、同センターの竣工式・落成記念式典を開催、佐竹会長、飯泉嘉門徳島県知事、岩浅嘉仁阿南市長、中村純誠JA全厚連理事長など関係者約170人が出席した。

 佐竹会長〔写真〕は「県南部の中核医療拠点として、これまで両病院が培ってきた災害拠点病院や地域医療支援病院の医療機能を継承するとともに、さらなる診療体制の充実を図り、これからも地域住民に安心で信頼される質の高い医療を提供できるよう、全力で取り組む」と語った。

【阿南医療センター】

 延床面積約3万1789・38㎡(新棟1万5972・26㎡、既存棟・附属棟1万5817・12㎡)。病床数398床。21診療科。主な認定施設…地域医療支援病院、第2次救急指定病院、災害拠点病院等。

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