「自治体農政とは何か、その現実や可能性、そして未来」論ず
【終了】 全国町村会は8月31日、東京・千代田区の全国町村会館で「これからの自治体農政のあり方」をテーマに、都市農村共生社会創造シンポジウムを開催する。全国から自治体主導の地域づくりを実践・研究している学識経験者や全国町村会の地域農政未来塾受講生が「自治体農政とは何か、その現実や可能性、そして未来」を討論する。
シンポジウムでは「自治体農政とは何か」と題して、明治大の小田切徳美教授が、自治体農政がクローズアップされる一方、国の農政改革に伴う中央集権化が進む昨今、自治体農政とは何か、町村の農政担当職員のあるべき姿は何か、同シンポの課題を解する。
基調講演では、▽岩手県立大講師で花巻市コミュニティアドバイザーでもある役重眞喜子氏(農水省勤務を経た後、岩手県旧東和町へ移住し、役場職員として勤務)が「自治体農政の現場から」をテーマに、国と自治体両方の勤務経験と視点から、自治体農政の現実や可能性について、▽東京農大の堀部篤准教授が「自治体農政の課題と新しい戦略」をテーマに、自治体の農政担当職員が減少する中、国の補助金が多種多様化し、申請業務も複雑化していることから、効果的な地域農業支援に向けて自治体農政の課題と新しい戦略について語る。
また、「地域農政未来塾と地域づくりの人材」と題して、全国町村会が2016年に開校した町村の若手職員の人材養成塾である「地域農政未来塾」で受講を経た受講生が日々の業務や地域づくりに対し、どのような変化が見られたかを、アンケート調査をもとに全国町村会の経済農林部が報告する。
パネルディスカッションは「自治体農政が拓く地域づくりの未来」と題し、コーディネーターに小田切教授、パネリストに役重氏、堀部准教授に、地域農政未来塾第一期生の京都府与謝野町商工振興課の井上公章主任を加え行われる。
問合せは全国町村会経済農林部(℡03―3581―0485)へ。