生産者と消費者をつなぐ産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する㈱雨風太陽(岩手県花巻市、高橋博之代表取締役)は27日から、生産者が作った再エネ100%の電気を使用できる「ポケマルでんき」の取組みをスタートする。電気代の一部は、気候変動の影響を受けた生産者の支援に充当する。
この取組みは、㈱UPDATER(東京都世田谷区、大石英司代表取締役)が手がける再生可能エネルギー事業「みんな電力」と連携し、再生可能エネルギー100%(非化石証書あり)の電気を個人向けに提供するプランの申し込み受付を開始するもの。供給エリアは、北海道・北陸・沖縄・離島を除く全国となる。
「ポケマルでんき」は、CO2を排出する火力発電等を含まず、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス等の再生可能エネルギー100%。 ソーラーシェアリング(*)を導入した生産者が作る電気も含まれ、食材を直接購入している生産者から電気も購入することを可能にし、「誰から買っているのか」が可視化された消費行動を後押しする、とみている。
電気代のうち毎月100円が、自然災害で被災するなど、気候変動等が原因で生産活動に影響を受けた生産者への支援金となる。支援金の運用にあたっては、社外の有識者が複数人参画する委員会を設置し、支援対象や使途の妥当性を判断する。また、大手電力会社と同様の燃料費調整額を採用しているため、電力市場に左右されにくい価格での提供が可能となる(大手電力同様、燃料費の価格変動が電気料金に影響を与える場合がある)。