日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

食の商品企画・開発領域におけるDX支援サービスの提供開始=伊藤忠

2021年7月14日

 伊藤忠商事㈱は、食品企業の商品企画・開発プロセスにおけるデータの有効活用を支援するサービスとして、『FOODATA(フーデータ)』を開発した。

 FOODATAは、味・栄養・原材料等の食品に関する「モノデータ」と、ID―POS・意識・口コミ等の消費者の行動・嗜好に関する「ヒトデータ」を掛け合わせ、その分析結果をダッシュボードで可視化できるデータ分析ツール。メーカー・卸・小売業等、約50社・200名超の企画・開発・マーケティング・MD担当者が協力し、現場の声を反映させた機能を追究したことが特長。商品企画・開発プロセスの主要な取組課題であった、①「勘と経験」の裏付け、②データ分析作業の短縮、③データ取得コストの削減を実現し、効率的にアイディアを検証できる環境を提供することで、食品企業の商品企画・開発力の向上をサポートする方針。データ活用ソフトウェア・サービスを提供するウイングアーク1st㈱、食の味覚・香り・食感等の解析を手掛ける㈱味香り戦略研究所、消費者購買データの分析を手掛ける電通リテールマーケティングと業務提携し、同サービスの提供を開始する。

 伊藤忠商事では「『FOODATA』を起点に、商品拡販・原料調達・システム開発等の幅広いソリューションを提供し、顧客企業のビジネス拡大を共に実現するパートナーとしての役割をさらに強化するとともに、本サービスの食以外の領域への展開も検討していく」「本取組を皮切りに、食のバリューチェーン上に散在するデータの収集・統合・活用のためのデータプラットフォーム構築を推進し、データ・デジタル技術に対する企業間格差を縮め、食品業界全体のDX推進・バリューチェーンの価値向上に貢献していく」とコメントしている。

※詳報は日刊アグリ・リサーチに掲載いたしております。

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