伊藤忠商事㈱、㈱ファミリーマート、伊藤忠プラスチックス㈱は８日から、再生可能資源に紐付いたバイオマスポリプロピレン（＝バイオＰＰ）を利用した食品容器の活用を開始した。
バイオＰＰの食品容器への展開は日本初の試みとなる。パスタ容器の一部をバイオＰＰを使用した容器に変更し、関東地域からスタート、今後順次アイテムやエリアを拡大する予定。
このバイオＰＰは第二世代と言われる農作や食品業界における廃棄物や残留物、廃食用油など再生可能な原料を利用、ＩＳＣＣ（International Sustainability and Carbon Certification）による第三者独立機関の認証を取得、原料から製品までのトレーサビリティを確保することで、ユーザーからの注目を集めているという。また、従来の石化由来ポリプロピレンと比較してライフサイクルアセスメントベースで温室効果ガス排出量を大幅に削減するもの。
伊藤忠商事は２０２０年９月に世界最大級の樹脂メーカーの一つであるBorealis AG（本社：オーストリアウィーン）、Borouge Pte Ltd（本社:シンガポール）とバイオＰＰに関する日本及びアジア市場でのマーケティングについて合意。Borealis社は、２０２０年３月にはバイオＰＰの商業生産を開始し、欧州をはじめ世界へ拡販を進めており、今回の取り組みは日本における商業生産の第一弾となる。
