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廃プラ由来の燃料を熱源にした敷料再生装置を開発・販売開始=クラボウ

2021年4月22日

 倉敷紡績㈱(クラボウ、大阪市中央区)の環境メカトロニクス事業部エンジニアリング部は、畜産業の牛舎で使用される敷料を繰り返し再生・使用できる装置を開発、このたび1号機を納入し、正式に販売を開始した。

 開発した敷料再生装置は、①独自の燃焼・廃棄物処理技術により、使用済み敷料を細かく粉砕しながら高温で瞬間殺菌・乾燥し、敷料として最適な含水率20~40%を達成、②使用済み敷料を新たな敷料に繰り返し再生できるため、原料不足により価格が高騰している敷料の購入費を大幅に低減、操作性の高い装置設計により一人で作業を完結できるため少人数での対応ができる、③古紙や廃プラスチックなどの廃棄物から作られ、石炭などの化石燃料の代替として注目を集める固形燃料のRPFを採用、したことが特長。標準設置面積10m×30m(高さ7m以上、風雨対策として屋根下に設置)、参考価格1億9800万円~(税込)。

 現在は酪農農家向けの敷料に対応しているが、今後は性状の異なる敷料にも対応を広げるほか、肉牛農家などより大規模な農場向けの敷料再生にも対応するため開発に取組む方針。

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