熊本県産赤系銘柄鶏養鶏事業を行う日本一鶏肉研究所㈱(熊本県山鹿市)はこのほど、研究鶏舎「とりラボ」を併設した新たな養鶏農場「肥後農場」を設立した。
肥後農場は、常に鶏にとって快適な環境となるように、温度・湿度などの環境を全てコンピューター制御する「システム鶏舎」(ウィンドレス)。現在、全10棟の新鶏舎で約7万羽の銘柄系赤鶏「The CHICKEN AKA」を飼育する。
同研究所によれば、原種をルーツに持つ「赤鶏」は、非常に繊細で臆病な性格で飼育が難しく、手間がかかるなどの理由から国内に流通している鶏肉のうち、赤鶏の流通は1・5%ほど。The CHICKEN AKAを健康に飼育するために、「鶏にとって快適な環境となる新鶏舎」を建設。その結果、病床率が大幅に改善され、ほぼ100%の鶏を出荷できるようになったという。併設の研究鶏舎「とりラボ」では、鶏をより健康に育て品質を良くするために、環境、飼料、飼育期間等の研究や、新しい鶏ブランド開発などを行っていく方針。
今後は、近隣の学生などを招いて行う「餌やり体験」や「雛とのふれあい体験」などを開催する予定。