農林中央金庫大阪支店(福田仁支店長)は8日、大阪府森林組合、京都府森林組合連合会と連携し、大阪市と京都市に木製品を贈呈した。
▼大阪府産材を利用し大阪府森林組合が製作した、木製返却用本棚4台、木製イーゼル2台、ブックトラック2台を大阪市(松井一郎市長)に寄贈。「こども 本の森中之島」で設置・活用される。贈呈式で福田支店長は「図書館には内装にふんだんに木材が使用されており、本とともに木にも親しめるすばらしい場所です。将来を担うこどもたちが木製品に触れることで、大阪府産の木材の持つぬくもりや良さを身近に感じていただきたい」とあいさつ。目録を受け取った大阪市経済戦略局の山本理事からは「寄贈いただき大変ありがたい。利用者の皆様に、大阪府産材の良さを知ってほしい」と謝辞が述べられた。また、贈呈式には、森林の循環利用や役割の大切さを伝えるポスターも使用。SDGsに掲げる「15 陸の豊かさも守ろう」の目標達成に向けた取組の大切さも訴えた。
▼代表的な京都府産材である北山杉の端材を利用した積み木30セットを、京都市(門川大作市長)に京都府森林組合連合会(青合幹夫代表理事会長)の協力のもと寄贈。木製品は市内の民営保育園、認定こども園、私立幼稚園、市営保育所に木育ツールとして設置される。寄贈に当たり、「木を植えて、育てて、伐採し、利用し、また植える」という循環を啓蒙した「SMILE FROM FOREST」ポスターもあわせて贈られた。福田支店長は贈呈式で「園児の皆さんには直接手で北山杉の積み木に触り、特徴的な香りに触れることで、京都を代表する銘木である北山杉の良さを感じながら、ポスターにより森林の役割ついて理解を深めていただきたい」とあいさつ。寄贈品を受け取った村上副市長からは「寄贈いただき大変ありがたい。園児には今回の積み木で遊ぶことを契機に森林に興味を抱いてほしい」と謝辞が述べられた。
農林中金では、農林水産業を基盤とする金融機関として、食・環境・地域社会に深くかかわる農林水産業への貢献を社会的な使命としている。その中でも、国産材の利用促進や、木材の良さを市民に知ってもらう取り組みの一環として、地元産材を使った木製品の寄贈を全国的に展開している。