日本農業の発展と農業経営の安定、農村・地域振興、安心・安全な食料の安定供給の視点にこだわった報道を追求します。

新しい働き方のご提案

2021年2月4日

㈱NTTドコモ 地域協創・ICT推進室
  第一・第二担当主査  阿野桂子氏(写真右)
  第四営業・第二担当  關 瑞樹氏(写真左)

㈱NTTドコモ地域協創・ICT推進室 第一・第二担当主査 阿野桂子氏(右)、第四営業・第二担当 關瑞樹氏 NTTドコモでは約5年前から、政府の推進施策だった働き方改革に率先して取り組んできた。スライドワークやフレックスタイム等の制度面を整え、社内外でシームレスに仕事ができる環境を整えた。現在は社員が100%テレワークを実践できる環境が整っている。

 時間や場所を選べる働き方を推進し、例えば自宅や外出先でもオフィスと同じテスクトップ環境が利用できるほか、客先のウェブ会議に社外技術者も参加できるようになる等、活用方法を工夫。モバイルICTを駆使しつつ、制度や意識を変え、時間と場所を柔軟に選択できる多様な働き方を実現している。

 社員からは「働く環境や、人といかにつながるかを自分で選べることが、働きやすさにつながっている」と好評だ。

 環境を整えた外部企業からも、資料作成等「これまで割けなかった時間を確保できるようになった」という声を聞く。JAでいえば、組合員への訪問活動の充実等が該当するだろう。

 ドコモでは、6年前から農業ICTの取り組みを実施しているが、最近では、これまでより高速・大容量な通信を実現する「5G」を活用する事例が増えている。

 例えば、農作業時に通信機能が付いた眼鏡「スマートグラス」を収穫作業者がかけ、その動画を遠隔にいる指導員とリアルタイムで共有する取り組みを実施。指導員がどこにいても、効率的に作業ができる。反対に、熟練者の方の手元の様子を遠隔地の講習会場でモニタリングする講習会を実施する実証実験も行った。

 スマートグラスには作業マニュアルを表示する機能もあるが、両手を使う作業の際にコントローラーを用いるのは煩雑だという意見があり、音声で指示を出し、音声で回答を得る対話AIプラットフォームを組み合わせた実証実験も行った。

 また、これまで紙や写真で作成していた若手農家向けの育成マニュアルを、スマートグラスで熟練者の手元の作業を撮影し、その動画をマニュアル化して効率的な若手農業者育成に寄与する〝技術継承動画〟の取り組みも始めている。

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