慶應大発のバイオベンチャーのSpiber㈱(山形県鶴岡市、関山和秀取締役兼代表執行役)と米国の穀物プロセッサー大手のArcher Daniels Midland Company(イリノイ州シカゴ、ADM)は、Spiberが開発する構造タンパク質素材「Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)」の米国での量産における協業についての契約を締結した。
ブリュード・プロテインは、植物由来の糖類を主原料に使用し、微生物による発酵(ブリューイング)プロセスにより製造され、用途に応じて多様な特長を付与することが可能。
ADM社は、米国における植物由来のグルコースを原料とするブリュード・プロテイン発酵生産のオペレーションを担当し、さらに同社がこれまで蓄積してきた商業規模での発酵生産における深い知見、プラントエンジニアリングやオペレーションに関するノウハウを、Spiberが独自に確立した発酵生産技術と統合することで、さらなる生産の拡大を進める。