クミアイ化学工業㈱(小池好智社長)は19日、米国の農業資材の開発、登録、販売会社GowanCompany,L.C.C.傘下のGowan Crop Protection Limited(以下Gowan)との間で、殺菌剤ペンシクロンの日本国内における独占販売契約を締結したと発表した。
ペンシクロンは、Rhizoctonia solaniが引き起こす植物病害に安定して高い効果を示す殺菌剤の有効成分で、世界の多くの国々で使用されている。日本では、水稲、ばれいしょ、てんさい、芝などで使用され、単剤または混合剤として販売されている。同事業は、水稲、ばれいしょ、てんさい等で使用される製品について20年8月1日から開始し、各販社を通じて販売する。また、芝用の製品であるセレンターフやタフシーバについては、20年10月1日からクミアイ化学工業の子会社・㈱理研グリーンが一元販売する。クミアイ化学工業では、「Gowanと協力してペンシクロンを安定供給し、作物保護を通じて食料の安定供給、農業の発展に貢献すると共に、緑化事業を通じて人と自然が調和する豊かな社会の実現に貢献していく」「ペンシクロン事業の日本における独占販売権取得によって、当社およびグループの製品ポートフォリオを一層充実させ、更なる競争力強化を図っていく」としている。