㈱三菱ケミカルホールディングス(越智仁社長)は、米国シリコンバレーに設立したCVC子会社である Diamond Edge Ventures, Inc.(米国カリフォルニア州、DEV)を通して、牛乳たんぱく質のカゼインを原料とした生分解性ポリマーを製造・販売するLactips S.A..(フランス・リヨン市、Lactips)に出資した。
Lactipsのバイオ由来の生分解性ポリマーは、海水でも完全に分解する素材で、水溶性、ガスバリア性、可食性といった多様な特長を有しながら、従来のプラスチックと同様に熱成形や押出成形等の加工ができることが特長。両社は今回のパートナーシップにより、海洋プラスチック問題をはじめとする世界規模のプラスチックごみ問題へのソリューション実現に取り組んでいく方針。
三菱ケミカルホールディングスでは、「生分解性ポリマーのBioPBSや水溶性フィルムのハイセロン等の環境に配慮した製品やサービスを提供することで、プラスチックにおけるサーキュラーエコノミー(循環型経済)推進に向けた取り組みを強化しており、今回のLactipsへの出資によりその取り組みを加速させていく」としている。