農林中央金庫仙台支店は〝普段森林・林業に馴染みのない県民に、地域森林・林業への理解を深め、親しみを持ってもらおう〟と、栗駒高原森林組合、宮城県森林組合連合会と連携して地元産スギ間伐材を利用した「水車づくり体験会」を11月23日、栗原市で開いた。
当日は、県内在住の35名(小中学生11名、大人24名)が参加。参加者たちは、慣れない手つきで、のこぎりで角材を切断したり、角材にドリルで穴を開けたりした後、組立て作業を行い、直径4mの水車を3基製作した。そのうちの1基が田んぼの水路に設置され、実際に水車が回った時には、「お~っ」という歓声が上がっていた。このほか、地元食材をふんだんに使ったカレーライス・有機野菜を使用したサラダの提供、宮城県北部地方振興事務所栗原地域事務所による苔玉づくり体験なども行われた。
農林中金仙台支店の藤村亮佳次長は開会式で「水車づくり体験を通じて、地域森林・林業への理解を深めてほしい。農林中央金庫としても国産材の利用拡大を後押ししていきたい」、栗駒高原森林組合の佐藤則明代表理事組合長は閉会式で「今回の体験にとどまらず、今後も栗原市に足を運んでいただき、栗原市の豊かな森林・林業へ親しみを持ってほしい」と挨拶した。
【栗原市】宮城県市町村別の森林面積は約4万4442ha(県内2位)、人工林面積は約1万7357ha(県内1位)と豊かな森林資源を抱えている。