サタケ(本社=広島県東広島市、佐竹利子代表)はISO認定を受けた残留農薬一斉分析サービスをリニューアルし、10月1日から新たにサービスを開始した。
サタケは2006年、ポジティブリスト制度(*)の施行に合わせ、米や野菜などを対象とした残留農薬一斉分析サービスを開始、2013年8月からはISO/IEC17025試験所認定を受けた「147成分一斉分析コース」を開始した。
今年3月には分析手法の見直しを図り、ムダを省くなど必要十分な分析への適正化と、より高性能な分析装置(ガスクロマトグラフタンデム質量分析計)の導入による作業効率化を実現したことに伴いISO認定の残留農薬分析サービスを一時停止していたが、このほど新たな分析手法について改めてISOの認定を受け、150成分を対象としたISO認定の残留農薬分析サービスとして再スタートした。新たなISO認定・残留農薬分析サービスの分析料金は4万円(税抜)で、従来の15万円(税抜)に比べ3分の1以下。同社では「ISO認定の分析を受けることで貿易流通時の再検査が不要になるなどのメリットがあるため、米を輸出する生産者や事業者を中心に、さらなるサービス受託の増加を見込んでいる」としている。
【ポジティブリスト制度】国内に流通する食品について、残留基準が設定されていない農薬等であっても、一定量以上含まれている場合には流通を原則として禁止する制度。規制するものについてリスト化する「ネガティブリスト」に対し、「ポジティブリスト」は原則すべてを規制したうえで、使用を認めるもののみ基準を定めてリスト化する。